十勝・浦幌町の基幹産業である林業の普及・啓蒙を考えていた町と、地方創生に携わりたい思いを持った東京のIT企業人有志が課題解決に取り組む中で生まれたデジタル森林浴。森林の映像を、天井も含めた360度の空間に映し出し、さらに風と香りと音を再現。まさに五感で体感できる空間です。

きっかけは、町が主催する地方創生のためのワークキャンプ。そこで交わした互いの熱意と議論の末に考案されました。「このワークキャンプがなければデジタル森林浴なんていう発想には至らなかった」と、浦幌町役場産業課の小川博也さんは言います。その後、町内に拠点となるフォレストデジタル㈱が設立され、TOKOMURO Lab にuralaa park urahoro（うららパーク浦幌）がオープンしました。

映像の素材は360度カメラで撮影した浦幌町や十勝を始めとする全国の森林などで、それを企業が最新のデジタル技術を駆使し、自然に近い形に作り上げています。現在は、十勝・浦幌編、屋久島編、西表島編の風景を上映。羽田空港の『北海道どさんこプラザ』でも上映されています。今後は福祉施設などでの上映も検討中で、活用の広がりに期待ですね。

「リラックス空間と 森林浴効果で日頃の疲れを癒してほしい。お昼寝もどうぞ」とフォレストデジタル㈱の越坂佑平さん。そんな空間を共に作り上げた浦幌町からは「ここでの体験で森林の大切さを再認識してほしい。癒しと共に啓発することで、森林保全に繋がれば」と語ってくれました。

帯広駅から車で約15分、帯広畜産大学構内のFarm Designs 帯広畜産大学店❶でコーヒーとスイーツを購入したら浦幌町までドライブ。uralaa park urahoro ❷で癒されて。日々の疲れをリセットしたら、本別町のおやきやTOTTE ❸でのんびりとおやきを堪能し帰路へ。