vol.29
函館・大沼・噴火湾ルート
全国に届け、山本農園の誇り
太古の火山噴火により形成されたカルデラ
森町濁川盆地に広がる豊かな田園風景と温泉地
地熱の恵みで育った農作物と作り手の笑顔
Scenic Byway vol.29 夏秋号 '22(2022年7月時点の情報です)

私がご紹介します
文/中村 幸治
地熱よりもあたたかいおもてなし
函館空港から車で約1時間、深い森を抜け突如開ける田園風景と随所に立ち昇る湯気に風情を感じる、森町の濁川地域。訪れたのは、この地で6代に渡り農家を営む山本農園❶。特徴である地熱を活かし、主力のお米やトマトを生産するとともに現在、新たな取組にも挑戦中。その挑戦とは北海道初となる商業ベースのコーヒー豆栽培。「コーヒー豆栽培を契機に森町の新たな地域活性化につなげたい」と語るのは〈六代目〉奉伯さん(次男)。その隣で「息子達と一緒に農作物を作れるのは幸せ」と〈五代目〉要さんが嬉しそうに話してくれた。さらに、株式会社商舎❷代表取締役の康伸さん(長男)、番頭の水山淳史さんもこの農園を支える。男衆4人と一緒に切り盛りする母の三穂子さんは、苺やトマトと対話し美味しく育てるスゴ技を持つ。彼らの賑やかな会話と朗らかな笑顔がファミリーの絆の深さを物語る。なお農園では農家暮らしを体験する農業体験も可能(※要事前予約)。ちなみに、要さんは現役プロ野球選手等のリトルシニア時代の指導経歴を持ち、康伸さんと奉伯さんは、ともに道内強豪校で活躍した屈指の野球一家。農園で聞く野球談議もまた楽しい。
地元っ子が愛する本場秘伝の味
山本農園を後にし、函館市内へ約1時間。赤い建物が可愛いたこやき福々屋❸へ。代表の佐藤政人さんは「地元の子ども達も買いに来てくれるからね~」と、当面は料金・個数も据え置きの予定。フワッ&トロッの二拍子が奏でるたこ焼きには、店主の優しさと愛情がたっぷり注がれている。
視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚で満喫の花散歩
翌朝は、函館駅前広場花壇❹の散策へ。地元スタッフが趣向を凝らした色鮮やかな花々を五感で満喫できる。

〈五代目〉要さんが原風景と語る、濁川の田園風景と富士山が2つ連なるような駒ケ岳の眺望

2022年、初めて咲いたコーヒー豆の白い花

右から、山本康伸さん(長男坊)、〈六代目〉山本奉伯さん(次男坊)、〈五代目〉山本要さん、水山淳史さん(番頭さん)

山本農園 ❶
住 所 茅部郡森町字濁川267
問合せ 01374-7-3001または090-1646-0001
※農作業中等、連絡がつかないときはHPのお問い合わせフォームをご利用ください。
営業時間

10:00~17:00 

休 日 不定休  
687 142 166*76
Drive お立ち寄り情報
株式会社商舎 ❷

山本農園の農産品のほか森町の厳選された商品をオンライン販売している。代表取締役の山本康伸さんは「さらなる販路拡大や森町の魅力を全国の皆様に味わっていただきたい」と今後の抱負を語る。

代表取締役の山本康伸さん(長男)(左)、温泉地熱により二期作が実現した主力商品のトマト(中)、森町から全国へ自慢の逸品をお届け(右)

住 所

茅部郡森町字上台町330-59

問合せ 01374-9-4430または、「株式会社商舎」で検索
営業時間 10:00~17:00(オンラインショップ営業時間)
休 日 不定休(土・日曜日、祝日の発送は無し)
490 668 061*11
たこやき福々屋 ❸

この地でたこ焼き屋を開業して今年で19年目。奇をてらうことのない正統派のたこ焼きは、地元住民の胃袋と心を豊かにしてくれる。8種のうち代表のお薦めは、やはり王道のソース味!

赤い提灯と建物が高揚感を演出(左)、注文が入ってからの調理で熱々を提供(中)、ボリューム満点のソース味(10個入)(右)

住 所

函館市本通2丁目31-20

問合せ 0138-54-4129
営業時間 17:00~21:00
休 日 日曜日、祝日
料 金 たこ焼き10個入600円~(ソース、塩コショウ、にんにく醤油ほか)
86 168 393*53
五感で楽しむフラワー巡り 函館駅前広場花壇 ❹

JR函館駅前では、地域ボランティア等の手による色とりどりのお花が観光客や市民をおもてなし。7つのゾーンに分けられた花壇は、それぞれにコンセプトやカラーが異なり、駅前散策をより楽しいものにしてくれている。 

①フォトスポットとして人気のHAKODATEベンチ
②衣装替えを挟み、春から秋まで花壇散策が楽しめる
③毎週金曜日、花の手入れをするNPO法人スプリングボード ユニティ21メンバー
住 所

函館市若松町12 

問合せ 0138-45-7576(NPO法人 スプリングボード ユニティ21) 
営業時間 開花期間4~10月末まで 
86 072 442*18
Scenic Byway HOKKAIDO

シーニックバイウェイ北海道

シーニックバイウェイ支援センター

〒001-0011

札幌市北区北11条西2丁目2番17号セントラル札幌北ビル4F

9 552 584*33

TEL:011-708-0429(平日 9:00~17:00)

FAX:011-708-0430

E-mail:

※「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

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