シーニックのメンバーに「山下さんと言えば？」と聞くと、「クルマ好き！」「写真が上手！」となる。まずは阿寒湖周辺のオススメ撮影ポイントを聞いてみる。「一番好きなのはオンネトー❶で撮る星空かな。オンネトーって、湖が小さいから、波が立たないんですよ。凪の湖面に映る初夏の天の川が最高！」。湖面の色が変化する日中の神秘的な美しさは知っていたが、夜の話は初耳。阿寒湖周辺で、クマゲラやエゾモモンガ、フクロウなどの撮影もするそうだが「とにかく、近づきすぎないように、ルールを守って撮影するのが大事」とのこと。37年間、ずっと阿寒町で暮らしてきた山下さんの地域の自然を大切にする気持ちが伝わってくる。

そんな山下さんが、同じ阿寒湖エリアの松岡篤寛さんと『阿寒湖フォトコンテスト』を立ち上げた。審査会に立ち会った山下さんの第一印象は「レベル高っ！」。私も審査会に出席したが、これまでゆっくり話す機会のなかった地域の方々が、素晴らしい写真を目の前に和気藹々と話し合う姿に、地域の新しい輪を拓くというフォトコンの別の魅力も感じた。「阿寒湖周辺の自然の素晴らしさを再認識できるフォトコンテストを続けたい」と語る山下さんを応援したいと強く思った。

取材の最後は恒例のオススメの美味しいお店調査。普段は道路の維持工事に携わる山下さんだから、大盛の店？肉まみれの店？と思ったら、好きなのはスイーツとのこと。「阿寒湖畔ではやっぱりpan de pan ❷。阿寒本町だったら最近できたむぎいろ菓子店❸がオススメかな！あとは、釧路のフランダース❹の、子供の頃から変わらない懐かしい味が好き」とのこと。わかりました！辛党ですが、このあと行ってみます！