２０１８年に開町１５０年を迎えた広尾町。その歴史や文化をはじめとした様々な展示を見られるのが広尾町海洋博物館・広尾町郷土文化保存伝習館『海の館』。博物館と伝習館は中で繋がっており、どちらも展示量に圧倒されること間違いなしです。

海洋博物館から入場すると、ホッキョクグマなど迫力ある剥製がお出迎え。広尾町近海の魚や漁業、航海の展示と続きます。案内してくれた広尾町教育委員会の古関直人さんは、「海の様子や海洋生物など、多くの剥製や展示物で興味のある分野をじっくり見て楽しんでほしい」とのこと。

続いてお隣の文化保存伝習館へ。広尾町出身の第61代横綱・北勝海に関する展示が並ぶスロープを上り、2階には、六花亭の包装紙で有名な郷土画家 坂本直行氏の資料や絵画と、その祖先にあたる坂本龍馬関連の展示も。館内でも特に圧巻なのは黄金道路建設現場の再現ジオラマと開拓時代の生活を復元した模型。どちらも当時の人々まで再現され、今にも息遣いが聞こえてきそうです。

広尾町の歴史と切り離せない黄金道路（国道３３６号）の展示について古関さんは、「生活の一部として当たり前に感じていたが、当時の方が苦労の末に開拓してくれたと知った時は、ありがたいと感じた。」と話してくれました。現在の私たちが暮らす日常は、先人が夢見た未来なのかもしれません。

海辺に佇む広尾町海洋博物館・広尾町郷土文化保存伝習館『海の館』❶で歴史や文化に触れた後は、歴史を感じながら黄金道路をドライブ。お腹がすいたら幕別町忠類で地元から愛される食堂このみ❷でホッと一息。日高山脈を横目に走りながら、JA中札内村直売所❸で旬の野菜を山ほど買って帰路へ。