「ぼくにとって『和』というキーワードは、大好きな釧路とそこで出会った仲間たちを表す、そのまんまなんです」と語る酒田浩之さんは、障がい者と共に働くNPO法人 和という就労支援事業所を運営する方。30年前に憧れの北海道に移住し、パンフレットやフリーペーパーなどのデザインやイベントの制作を通じて、ローカルならではの色々なことを経験した。マチづくり活動にも意欲的に取り組み、そこで多くの素敵な人たちと出会った。
ある日、認知症のおばあちゃんたちにお化粧をするボランティア活動で、高齢者施設を訪問した時、おばあちゃんから「ありがとう」と言われたことで、ボランティア仲間の一人の女性が号泣してしまった。彼女は長年、睡眠障害に悩んでいて、家に引きこもりがちの人だった。誰かから感謝されたことで涙が溢れていた。酒田さんのボランティア活動には、他にも障がいが原因で働くことのできない人が、「誰かの、何かの役に立ちたい」と参加していた。「彼らがもっと地域と繋がれる場所を作れないか。」それが酒田さんたちが和を設立したきっかけだ。
「和とは英語でハーモニー。調和、共生を意味します」と酒田さん。JR釧路駅の駅前と駅裏をつなぐ約50メートルほどの地下道。かつては「暗い」「こわい」というイメージだったその場所が、酒田さんたちの手でKushiro Under Ground Art Museum ❶(釧路地下歩道美術館)に生まれ変わった。地下道の両壁面には約400点のアート作品が貼られている。全道の障がい者の絵画のほか、趣旨に賛同したプロの作品も並ぶ。酒田さんの想いが詰まった密かな人気スポットに、ぜひ立ち寄って欲しい。
そららの森の植樹祭は共生型の活動となっている
障がいのあるアーティストの作品が並ぶ美術館
シーニックバイウェイの活動に参加中の酒田さん(中央)
住 所 | 釧路市北大通14丁目1番地(釧路駅地下歩道) |
問合せ | 0154-32-4080(ボーダレスアートサポートセンターくしろ) |
営業時間 | 5:20〜0:10 |
料 金 | 無料 |
149 256 463*38 |
釧路といえば、醤油のちぢれ麺!釧路在住30年の酒田さんが好きな釧路のラーメン屋さん。おばちゃんの作る、飾り気のない、懐かしく、優しい味わいの醤油ラーメンがオススメです。
酒田さんオススメの醤油ラーメン(左)、素朴な雰囲気がにじみ出る外観(右)
住 所 | 釧路市桜ヶ岡2丁目24-6 |
問合せ | 0154-91-3033 |
営業時間 | 11:00~15:00、17:00~20:00 |
休 日 | 不定休(ご来店前にお電話にてご確認ください) |
料 金 | しょうゆラーメン700円、しおラーメン700円、みそラーメン750円、チャーシューメン(しょうゆ)900円 |
149 171 552*72 |
生活雑貨と手づくりパンを販売するのかわいいお店。酒田さんのイチオシはここの天然酵母のあんぱん!季節によってもパンが変わるので目移りします!午後には売り切れる日もあるのでご注意ください。
物語に飛び込んだような温かい店内にて(左)、背景の硫黄山にかわいいお店が映えます(右)
住 所 | 川上郡弟子屈町川湯駅前1-1-14 |
問合せ | 015-483-3188 |
営業時間 | 9:30〜17:00 |
休 日 | 夏期:火・水曜日、冬期:月・火・水曜日 ※買い付けのためお休みすることがありますので、ホームページでご確認ください |
料 金 | あんぱん各種180円、ごまごまチーズ180円、黒糖レーズン170円、メロンパン180円ほか |
731 715 610*60 |
釧路湿原・阿寒・摩周シーニックバイウェイの事務局が制作しているマガジンで、毎回、釧路・根室管内の『人』に焦点をあてた内容となっています。年1回の発行で、釧路湿原・阿寒・摩周シーニックバイウェイのシーニックカフェなどで2,000部が配布されています。
現在の最新号(左)、見かけたら是非お手に取って読んでいただきたい地域限定のマガジンです(右)