新千歳空港から国道276号を経由して約2時間半。海岸線に並ぶ風車群を見ながら走り進むと、下見板張りの木造建築が見えてくる。ニシン漁で栄えた寿都町を象徴する『橋本家（旧鰊御殿）』は、漁場で『仕込屋』として商売をしていた建物。豪華な調度品を揃えた空間は、鰊にわきたつ浜と海の商人の盛時が蘇る。隣接する土蔵を改修した、そば処 鰊御殿「昌の屋」寿都店❶では、幌加内産のそば粉と道産小麦を使った二八蕎麦が提供され、地元住民ほか札幌からも、こだわりの味を求めて多くのファンが訪れる。趣のある落ち着いた空間で、店主こだわりの蕎麦に舌鼓を打ちつつ寿都の歴史を追体験。

寿都から洞爺湖方面へ約1時間。洞爺湖西岸の高台に位置するサイロ展望台❷は、道路沿いのサイロが目印の展望台。洞爺湖はもちろん、中島、有珠山、昭和新山等を一望できる絶景のビューポイント。この地に立つと、数万年の時を経て生まれた大地の歴史を体感することができる。

洞爺湖から国道453号を経由し約１時間半。支笏湖の東岸、静かな森の中にある休暇村支笏湖❸へ。入口を入ると、ゆったりとしたソファにライブラリー、宿泊者限定のバードラウンジが開放されている。お気に入りの和洋室は、自然の温もりが感じられる木の素材を基調に、森の香りがほのかに漂う。支笏湖ブルーをイメージしたというクッションでさっそくゴロゴロ。森を感じながら和む至福のひととき。温泉＆夕食を楽しんだ後には少しだけ外へ出て、冬の夜の星空鑑賞。支笏湖温泉街まで足をのばせば期間限定で氷濤祭り～氷の美術館も楽しめる。