黒く神秘的な光を放つ黒曜石。道内有数の産地の1つ、上士幌町にある有限会社 十勝工芸社（ギャラリーショップ十勝石）❶では、緻密な加工を施したものから原石を活かしたものまで様々な黒曜石作品が展示、販売されています。店主の陶守統一さんに黒曜石の魅力を伺うと「縄文時代から石器として使われ、人類の進化に大きく貢献してきた歴史的背景と、独特の深みを持つ美しい『黒』。顕微鏡で見ると透明なガラス質の中に多くの小さな黒い点（晶子）があり、これらが幾重にも重なって、普通の黒とはまるで異なる三次元の黒を作り出しています」と語ってくれました。

黒曜石に興味をもったきっかけは、子供の頃の通学路脇の畑できらきら光る黒曜石の矢じりのようなものを見つけたこと。現在は、学者兼研究者と言われるほど知識が豊富な陶守さんですが、作品作りで難しいのは光沢を出すことだそう。黒い石は傷が少しでも残ると目立ってしまうため、荒い削りから細かな削りまで10工程かけて砥石の目を細かくしていき、最終的にフエルトで石を磨き上げます。元が石であったことを忘れてしまうほど美しく磨かれた黒曜石作品を、ぜひ、実際にお店で見てみてくださいね！

まずは上士幌町の有限会社十勝工芸社（ギャラリーショップ十勝石）へ。美しい黒曜石をお土産に購入したら、道の駅しかおい❷へ。様々な種類の大福を食べ比べた後は、鹿追町の特産品をチェック。帰りは少し遠回りして、新得町の新得ステラステーション❸に立ち寄り、おそばやチーズを買って自宅で楽しもう。