根室市の春国岱は、風蓮湖と根室湾を区切るようにのびる、長さ約８km、幅約1.3kmの砂でできた島で、ほとんど手つかずの自然が残っており、国内有数の野鳥の楽園としても知られています。春国岱の畔にある根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター❶でチーフレンジャーとして活躍する掛下さんは、野鳥をはじめ多種多様な生きものや、春国岱の大自然と人との関りなどに気づき、感動を分かち合うきっかけづくりのお手伝いを心がけているそうです。初心者にも安心して参加できる観察会を定期的に開催していますので、是非この地を訪れるみなさんに根室の豊かな自然を感じてほしいとのこと。タンチョウやオジロワシをはじめ、シマエナガなどかわいい小鳥もたくさん見つけることができるでしょう。

野鳥観察後は、日本最東端のイタリアンレストランBoschetto ❷で休憩はいかがでしょう。地元食材をふんだんに使った花咲ガニパスタやウニクリームパスタ、彩り鮮やかなボスケットサラダなどが、訪れる美食家たちをうならせています。窓の外には、第2次世界大戦の歴史を示すトーチカが見え、歴史的にも重要な地であったことがうかがえます。

この地は、北海道内でも古くからの歴史が残ってます。その歴史と自然を知ることができるのが、根室市歴史と自然の資料館❸。今では、生活の中で身近にある紅茶、スケート、サウナなどが、１７９２年、ロシア初の遣日使節ラクスマンによって根室に伝わったとの記録が残っており、日本初の伝来であった可能性があるとのこと。とても興味深いですね。