vol.33
萌える天北オロロンルート
不便益な火、燃え尽きない火。
小平の山奥で三代続く炭焼きの家系。のどかな炭窯で、確かに、ゆっくりと燃え続ける優しい火を見た。
Scenic Byway vol.33 夏秋号 '24(2024年7月時点の情報です)

私たちがご紹介します
文/小西 信義・米倉 礼子
生き残りの炭焼き

小平町市街から山奥へ車でおよそ20分。昭和27年から三代続く炭窯がある。留萌地域で『炭』と言えば、『落田さんの炭』のことである。樺太から引き揚げ炭窯を作った初代、『森の名手・名人』※の認定を受け、86歳にして窯の最前線に立ち続ける二代目。そして、「もう生き残りの炭焼きだ」と少し控え目だけど、愛らしい笑顔の三代目の落田義幸さんからお話を聴いた。

ゆっくりの火で、
ゆっくりな気持ちになる。

そんな三代続く『小平木炭』は、混じりっけなしの小平産イタヤカエデを使った木炭で、『からから』と澄んだ音とともにじわじわと温まる高品質な木炭。出来上がりまで2週間ほどかけ丁寧に作る。少量生産につき基本は留萌管内の一部で提供。「火持ちが良い」と札幌から直接買い求めに来るファンもいるほど。三代目もこの木炭の熾火が好きだ。独りゆっくりと木炭の真っ赤な芯を見つめる時間が、たまらなく好きらしい。そして、便利な世界で「不便な木炭が、きっと、その時間を豊かにしてくれるはず」とまだ燃え尽きない木炭の存在価値に感じ入るという。

『小平木炭』を追い求め、
キャンプドライブへ。

小平木炭を囲んだキャンプドライブに出かけたいときは、まずは道の駅おびら鰊番屋❶へ。木炭と小平の地場食材を調達するのが吉。望洋台キャンプ場❷で日本海の夕陽とオロロンラインの線形を背景に、小平木炭を囲みゆっくりとしたかけがえのない時間を過ごして。翌日、少し夜更かし気味のキャンパーには、そば&カフェ からくれ❸の優しい味のお蕎麦とコーヒーを。

この窯の中で5日間も燃え続け木炭は生まれる

木炭の購入&道の駅でひとやすみ

落田林産三代目 落田義幸さん

道の駅おびら鰊番屋 ❶
住 所 留萌郡小平町字鬼鹿広富
問合せ 0164-56-1828
営業時間 9:00~18:00(季節に応じて営業時間変動の可能性有り)
休 日 年中無休
料 金 小平木炭の値段は店頭にてご確認ください
959 184 151
Drive お立ち寄り情報
望洋台キャンプ場 ❷

小平市街を眼下に、壮大な日本海を望む丘にある望洋台キャンプ場。オートキャンプやバンガローなどの多様なキャンプスタイルに対応しています。

日本海、オロロンライン、暑寒別岳など一望できる
夕日こそがオロロンラインキャンプの最高潮
住 所

留萌郡小平町字花岡

問合せ 0164-59-1950(望洋台キャンプ場管理棟)
料 金 450円(1名用テント使用料:1泊1張)
※オートキャンプサイトやバンガロー使用料などはウェブサイトにてご確認ください。
416 695 551*82
そば&カフェ からくれ ❸

店内からは、日本海と暑寒別岳、天売・焼尻島、利尻富士などを望むことができます。そば・スイーツの味だけでなく、窓からの景色もゆっくりとご堪能ください。

引き立て朝打ちの蕎麦
毎月変わるスイーツ
住 所

留萌郡小平町字小平町116-1

問合せ 0164-56-1188
営業時間 11:30~15:00(3~12月)
休 日 月・火曜日(祝祭日の場合翌日)、臨時休業日あり、1~2月冬期休業
416 665 420*28
萌える天北オロロンルートも応援!
自転車日本縦断ロードムービー『Start Line』

生まれつき耳のきこえない今村彩子監督が自転車で日本を縦断するロードムービー。感動のクライマックスの舞台はオロロンライン!映画でもオロロンラインを感じてください!

めざすのはゴール?それとも・・
監督を囲んで上映会を開催しました!(2023年11月末留萌市内)

 

問合せ studio_aya_office@yahoo.co.jp
料 金 DVD4,300円(送料込)
Scenic Byway HOKKAIDO

シーニックバイウェイ北海道

シーニックバイウェイ支援センター

〒001-0011

札幌市北区北11条西2丁目2番17号セントラル札幌北ビル4F

9 552 584*33

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