vol.33
大雪・富良野ルート
命のいただき方
流行のジビエの背景にあるのは、鍛え抜かれた熟練の技と命に対するリスペクト。占しむかっぷ冠の狩人に学ぶ命の流儀とは。
Scenic Byway vol.33 夏秋号 '24(2024年7月時点の情報です)

私たちがご紹介します
文/高田 理予・芝崎 拓
占冠村のかりうど

占冠ICを降りて程なく見えてくる道の駅自然体感しむかっぷ❶。売店の人気商品となっている鹿肉や熊肉の缶詰は、占冠村にある森のかりうどの代表 髙橋勝美さんの発案によるもの。髙橋さんは占冠村猟友会の会長も務め、村の狩猟の歩みを推し進めてきた人物。

狙いを定めて

明治時代に天敵であったオオカミが狩りつくされ、農地の拡大や開墾等、人間が与えた自然への影響から爆増したエゾシカ。深刻な農業被害から大きな社会問題になっている。「エゾシカは放っておいても減らない。人が狩るしかない」と髙橋さん。かつては狩るだけで食べられてもあまり美味しくないと言われていた鹿肉。その概念を変え、村の名物にまでなったのは、髙橋さんが提唱してきた『クリーンキル』という考え方。頭部を打ち抜き、一発で仕留めることで鹿は苦しまず、その結果、臭みのない味の良い肉になるというもの。考え方はわかっても技術が伴わないとできない。占冠の猟師は、通常の狩猟と比べても段違いに難しいというその技で、実に八割以上の獲物を仕留めるという。

タイムリミットは30分

『スピードが勝負』という解体作業。即死した鹿は30分以内に加工所へ持ち込まれる。どんなに朝早くても猟師から連絡が入れば加工所にやってくるという髙橋さん。「大変だけどせっかく命をいただくのだから、出来る限り美味しく無駄なく活用したい」とお話ししてくださいました。占冠を後に萌える緑を感じながら上富良野町へ。地元の味をジェラートに凝縮したgelatrip ❷で小休憩を取ったら、一路、旭川へ。洗練されたデザインに目を奪われる旭川デザインセンター❸でゆったりした時間を楽しんで。

村の狩猟の歩みに深く関わってきた髙橋さん

危険を察知して逃げる賢いシカを狩るのは至難の業

道の駅には缶詰の他、角の加工品やペットフードなどが並ぶ

道の駅自然体感しむかっぷ ❶
住 所 勇払郡占冠村字中央
問合せ 0167-39-8010
営業時間 【4~10月】9:00~18:00、【11~3月】9:00~17:00
休 日 年末年始(12/31~1/3)
料 金 鹿肉缶詰570円、熊肉缶詰990円、鹿の味付け焼肉(200g)778円
694 513 125

 

株式会社森のかりうど
住 所 勇払郡占冠村字占冠 ジビエ工房『森の恵み』内
問合せ 0167-56-7305
694 604 583*17
※ただいまネット販売は休止しております。
Drive お立ち寄り情報
gelatrip ❷

自社運営する『びえい牧場』から直送されるジャージー乳を原料にしたミルクジェラート。濃厚なのにさっぱりとした口当たりは牛乳本来の味。鮮度の良さと素材の良さが叶えた奇跡のような味わいを是非!

地元産の果実を加えた色鮮やかなジェラート
ドリンクもオーダーできるカフェスタイルの店舗。青い牛さんが目印
住 所

空知郡上富良野町東1線北20号912-71

問合せ 0167-45-2314
営業時間 【平日】11:00~17:00、【土・日曜・祝日】10:00〜17:00
休 日 営業期間中無休、冬季休業(10月下旬~3月)
料 金 ジェラート各種ダブル500円、トリプル600円
349 369 119*22
旭川デザインセンター ❸

旭川家具の魅力をあらゆる角度から体感できる産業観光拠点。倉庫を改装した広々とした空間に、学びや体験、展示、販売等の全てが詰まっている。職人と作家が生み出す『木』の世界を思う存分満喫したい。

ギャラリーや企画展など館内は圧巻のボリューム
木の木っ端販売をはじめ様々な出店も登場するこっぱマーケット
住 所

旭川市永山2-10-1-35

問合せ 0166-48-4135
営業時間 10:00〜17:00 毎月第一土曜日『こっぱマーケット』8/3・9/7・10/5・11/2開催
休 日 火曜日(祝日除く)、年末年始、お盆
料 金 入館無料
79 470 612*88
シーニックバイウェイ北海道
道北ルート連携フォトコンテスト

道北のシーニックバイウェイ4ルートが連携し、各ルートの魅力発見を目的に2014年から開催しているフォトコンテスト。入選者には豪華な地域特産品も。学生部門もあり、誰でも参加できます。

大雪・富良野ルート賞
作品名:着陸態勢 撮影者:谷口 勝弘
2024年度の応募チラシ
住 所 事務局:名寄市東1条南7丁目1-10
【駅前交流プラザ「よろーな」1階(NPO法人なよろ観光まちづくり協会内)天塩川シーニックバイウェイ「道北ルート連携フォトコンテスト」係】
問合せ 01654-9-6711(事務局:天塩川シーニックバイウェイ)
Scenic Byway HOKKAIDO

シーニックバイウェイ北海道

シーニックバイウェイ支援センター

〒001-0011

札幌市北区北11条西2丁目2番17号セントラル札幌北ビル4F

9 552 584*33

TEL:011-708-0429(平日 9:00~17:00)

FAX:011-708-0430

E-mail:

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