vol.34
萌える天北オロロンルート
『風のまち』は、一日にして成らず。
ずっと気になっていた『苫前町凧あげ大会』。
掘り下げると、なんとそれは、『風のまち』誕生秘話であった。
Scenic Byway vol.34 冬春号 '24-'25(2024年11月時点の情報です)

私たちがご紹介します
文/小西 信義・米倉 礼子
凧あげに夢中な町民たち

2月下旬。その日苫前町民たちは空を見上げながら雪原を駆ける。『苫前町凧あげ大会』❶である。子供の部から一般の部、凧の大きさなどから7部門に分かれ凧あげを競う。何を競うか?長年教育委員会職員としてこの大会運営にご尽力された伊藤通康さん(73歳)曰く、「のぼり・絵柄・楽しむ心」だそうだ。審査員は凧がより高く、より安定してあがっているか、いわゆる風を読む力を審査するのだが、凧に描かれた絵柄の芸術性と選手の心意気によっても勝敗が決まるという。この凧あげ三要素は小学校の凧づくりの授業を通し、子供のころから習得する。そうして凧あげ大会は、今年で50回目を迎える。

「凧あげ大会は永久に不滅です」

おや、どこか別の競技でも聞いた言葉。第10回大会を機に勇退された岡田実行委員長の言葉。19世紀中頃にニシンを求め海を渡ってきた『ヤン衆』たち。彼らは津軽への望郷の念で凧をあげた。岡田氏は、この津軽凧を町民の冬の体力づくりに応用し、街の一大行事へと成長させた。町民一丸で取り組む凧あげは、国内初のウインドファーム、風を冠する道の駅を擁するまちのブランドづくりにも貢献することとなった。苫前町が『風のまち』と呼ばれているのは、なんと凧あげ大会がルーツだったのだ。

『風のまち』のドライブ

『風のまち』を感じるには、やはり凧あげ大会に参加するのが◎。手作りの凧であれば参加可。凧あげで冷えた身体にとままえ温泉ふわっと❷の温泉がぐっと染みる。そして、苫前は別のタコも有名!産直工房きたる❸でミズタコを手土産に。

伊藤さんがすっぽり隠れるほどの大凧

過去の力作。凧づくり名人は凧あげ名人でもある。

舞い上がれ!連凧!!(提供:苫前町凧あげ大会実行委員会)

第50回 苫前町凧あげ大会 ❶
住 所

とままえ温泉ふわっと(苫前郡苫前町苫前119-1)(予定)

問合せ 0164‐65‐4076(苫前町凧あげ大会実行委員会事務局(苫前町公民館内))
営業時間 2025年2月23日(日)9:30~13:00(予定)
料 金 無料
508 514 277*27
Drive お立ち寄り情報
とままえ温泉ふわっと(道の駅風ふわっとWとままえ内) ❷

露天風呂やテラスからは日本海に浮かぶ夫婦島の天売島・焼尻島も一望することができる。海のそばの温泉なので少ししょっぱく、他ではお目にかかれない泉質。凧あげで冷えた身体を温めて。

泉質良し、眺め良しの露天風呂
リーズナブルなキャビンタイプの洋室
住 所

苫前郡苫前町苫前119-1

問合せ 0164-64-2810
営業時間 【日帰り温泉】10:30~22:00まで(最終受付21:30)
休 日 年中無休
料 金

【日帰り温泉】大人500円、子供250円、【1泊2食】6,200円~(キャビンタイプ洋室)

508 514 277*27
産直工房きたる ❸

冷凍タコ、ホタテ、甘エビ、ボタンエビなどが手に入る漁協直売所。直売所だから新鮮!※時化の場合は甘えび・ボタンえびは冷凍品になりますので、事前に確認願います。

冷凍の魚介類や加工品もあるので、お持ち帰りも可
店舗は天売・焼尻島フェリー乗り場に隣接
住 所

苫前郡羽幌町港町1丁目36番地

問合せ 0164-68-7700
営業時間 9時~15時
休 日 木曜日
508 729 196
『るもい流雪溝の日』(管内一斉投雪作業)

管内に二つしかない流雪溝のまちを舞台に、二つのまちが力を合わせ雪の困りごとを解決。みなさんも町民に混ざって投雪作業をしてみませんか??

みんなでする雪かきは、意外と楽しい!?
問合せ 2025年1月25日(土)朝 増毛町内、2025年1月26日(日)朝 苫前町内
※集合時間等は、萌える天北オロロンルートのHPをご覧ください。
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